その中の記事「担当編集に聞く」では、新刊ができるまでの裏話を、担当編集者に聞いてます。
毎回、「そういう風に企画したのか」とか、「この著者さんって、こんな方なのね」といった発見があって、個人的に好きなコーナーです。
さて、このコーナー、コンテンツが結構たまってきましたので、このブログでもちょっとずつご紹介します。
今回は『謹訳 源氏物語 十』(林望訳)です。
担当編集者Kに、あれこれ聞いてみました。
Q1 十巻完結、おめでとうございます! 3年3ヵ月という、弊社としては非常に長期の仕事になりましたが、今の気持ちは?
A1 ありがとうございます。無事に全十巻を刊行できてほっとしています。著者が執筆を始めたのが2009年8月1日。刊行へ向けた準備を始めた4年前がついこの間のような、はるか昔のような、不思議な気持ちです。
Q2 なによりも林先生が大変だったと思うのですが、先生とのやり取りで、印象的だったことを教えてください。
A2 「石に文字を刻むような」と、林先生はその大変さを表現されていますが、全54帖を書くという仕事は並大抵のことではなかったと思います。脱稿後の先生の表情を見て、仕事の重さを改めて感じました。
Q3 全十巻の編集作業で、一番楽しかった思い出は?
A3 なんといっても『謹訳 源氏物語』の一番初めの読者だったことです。「御法」「幻」など、ゲラを読みながら泣いてしまって、通勤の電車の中でも思い出して泣いてしまって、そんな巻もありました。
Q4 逆に、「これはやばい」「つらい」と思った思い出は?
A4 3.11の地震です。ちょうど六巻「若菜」のご執筆の時でした。
Q5 最後に、この巻の読みどころを教えてください。
A5 浮舟と匂宮の官能的な場面も印象深いですが、やはり最後の言葉でしょうか。『謹訳 源氏物語』一巻の出だしは「さて、もう昔のこと」でした。十巻最後の言葉を、ぜひ味わっていただければと思います。
十巻の発売と同時に電子書籍もスタートしました。帖単位のご購読できます。そちらもご覧になっていただけるとうれしいです。

